双胎(そうたい)妊娠、いわゆる双子は、妊娠中も分娩(ぶんべん)時もいろいろ大変です。育児も大変になりますから、前もって準備を進めておきましょう。
妊娠中も分娩(ぶんべん)時もリスクをしっかりコントロール
多胎(たたい)妊娠は赤ちゃんの数により、双子(双胎(そうたい))、三つ子(品胎(ひんたい))、四つ子(要胎(ようたい))、五つ子(周胎(しゅうたい))と呼ばれます。自然妊娠で起こることもありますが、排卵誘発剤使用や体外受精などにより起こることも多いです。わが国では体外受精の場合も、原則1個の受精卵を子宮に戻すため、多胎(たたい)妊娠は減ってきました。
単胎でも大変ですが、双胎(そうたい)妊娠では赤ちゃんが2人入っているわけですから、切迫流産(せっぱくりゅうざん)・早産のため早くから入院治療する可能性が増します。分娩(ぶんべん)時も陣痛(じんつう)微弱、産後大出血などの合併症(がっぺいしょう)の頻度が増します。また、双胎(そうたい)の種類によってリスクが異なります。早産、低出生体重児、双胎(そうたい)間輸血症候群などの合併症(がっぺいしょう)のある場合は、主治医とよく相談して分娩(ぶんべん)施設を決めましょう。また、分娩(ぶんべん)法に関しては、施設により多少方針が異なりますので、主治医からよく説明を受けておきましょう。
出産後の育児も大変です。前もって家族と相談し、育児体制を整えておくことが大切です。
[双胎(そうたい)の種類]
① 一絨毛膜一羊膜性双胎
② 一絨毛膜二羊膜性双胎
③ 二絨毛膜二羊膜性双胎