30週を過ぎたら、いつお産が始まってもいいよう入院の持ち物を準備しておきましょう。親への連絡や上の子のお世話など、誰が何をするか決めておくのも大切です。

西ヶ谷順子先生
西ヶ谷順子先生
杏林大学 医学部産科婦人科学教室 学内講師

出産の兆候(ちょうこう)かな、と思ったらとにかく病院に電話を

妊娠も後半になってくると、いつお産になるのかドキドキすることでしょう。急なことにもあわてないように、必要な物は30週を過ぎたら準備しましょう。下の表にまとめましたが、この他に、ペットボトルの飲み物とストローや、口当たりのいいゼリー飲料などもあると役立つでしょう。

お産の兆候(ちょうこう)としてわかりやすいのは陣痛(じんつう)です。10分毎(1時間に6回以上)に規則的に子宮収縮があり、下腹痛をともなうようになれば陣痛(じんつう)かもしれません。陣痛(じんつう)や破水があったら、あわてずまず自分で病院に電話をして、医師の指示をあおぎましょう。ご家族がかける場合もありますが、たいてい妊婦さん本人より気が動転していて、必要な情報を知らず、逆に手間取ることが多いので、陣痛(じんつう)の合い間に自分でかけるほうがおすすめです。病院に電話をする際、①名前②生年月日③診察券番号④分娩(ぶんべん)予定日・妊娠週数⑤おなかの張りの有無、破水の有無、出血の有無⑥前回の外来時の内診所見⑦病院までの交通機関と所要時間、を伝えるとスムーズです。①〜④は紙に書いておき、万一、家族の人に電話をしてもらう状況でも代わりに伝えてもらえるよう準備しておきましょう。

陣痛(じんつう)や破水が起こってあわてて救急車を呼びたくなる気持ちもあるかと思いますが、どんな場合も、まず分娩(ぶんべん)予定の産院に電話して状況を伝え、判断をあおぎましょう。移動はタクシーや家族の人が運転する自家用車などがいいでしょう。決して自分で運転しないこと。病院に行って診療を受けても、まだお産には至(いた)らないと、自宅で待機するように言われることもあります。ただ、お産が近づいていることに変わりはないので、家で安静に過ごすことです。

[入院の準備と持ち物]