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不妊治療で妊娠したあなたへ

妊婦

不妊治療を経て、このたび妊娠されたこと、本当におめでとうございます。待ち望んだ妊娠の喜びとともに、これまでの長い治療の道のりを思うと、言葉にできない思いがあふれてくることでしょう。

それと同時に、喜びと同じくらい強い不安を感じている方も多いのではないでしょうか。日本では今では約9人に1人(2023年)が体外受精による妊娠後の出産であり、特別なことではありません。しかし、妊娠初期のわずかな出血や腹痛など、ささいな変化にも敏感になり、「またダメになってしまうのでは」と、以前の治療中のつらい記憶がよみがえってしまうこともあるかもしれません。

これまで多くの検査や治療を乗り越えてきたからこそ、喜びと同時に、妊娠を維持することへのプレッシャーを感じやすい時期です。その不安な気持ちを、どうか1人で抱え込まないでください。

なお、不妊治療で妊娠した場合、自然妊娠と比べて、いくつかのリスクがやや高くなることもあります。たとえば妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病、異所性妊娠(かつて子宮外妊娠とよばれていました)や、胎盤の位置が子宮の出口にかかってしまう、お産の前に胎盤がはがれてしまうなどのリスクは、不妊治療を経た妊娠のほうが少し高いという報告もあります。ただし、これには不妊治療をしたかどうかではなく、お母さんの年齢が関係していることも多いです。

大切なのは、不妊治療を受けている・いないにかかわらず、これらのリスクを早期に発見し、適切に対応することです。そのためにも、妊婦健診を受けることが何より大切です。「不妊治療で妊娠した」ということにとらわれすぎず、ご自身の健康状態や妊娠経過をしっかりと把握しておきましょう。

とはいえ、不安な気持ちを我慢する必要はありません。心配なことがあれば、健診先の医師や助産師、カウンセラーに相談をし、専門的な立場から支えてもらうことも、お産を安心な気持ちで迎える上で大切なことといえます。

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