熊本大学病院 教授 近藤英治

- 妊娠中の出血は、早急な対応が必要な場合が多々あります
- 少量の出血でも、自己判断せず必ず病院に連絡を
- 妊娠14週以降の出血は、胎盤トラブルなど緊急性が高い場合も
自己判断をせず医師に確認を
妊娠初期の出血は、比較的よくみられますが、その原因はさまざまです。子宮の入り口(頸部)からの出血など、結果的に問題がない場合もありますが、一方で切迫流産や異所性妊娠(子宮外妊娠)などの兆候である可能性も否定できません。
なかでも異所性妊娠は、放置すると妊婦さんの命に関わることがあるため、早急な診察が必要です。原因を特定し、安静や投薬など適切な対応をとるためにも、必ずかかりつけの病院に連絡し、指示を仰いでください。
特に、下腹部の痛みやおなかの張りを伴う場合や、出血が続く場合は要注意です。
妊娠14週以降の出血はすぐに病院へ連絡を
妊娠14週以降の出血は、早産や母子の命に関わるトラブルの可能性があり、いっそう注意が必要です。
代表的な原因は、「切迫早産」ですが、胎盤の位置が子宮の出口(内子宮口)を覆っている「前置胎盤」や、赤ちゃんが生まれる前に胎盤がはがれてしまう「常位胎盤早期剝離」などの疑いもあります。
いずれも母子ともに危険な状態になる可能性があり、緊急の対応を要することも考えられます。出血とともにおなかの張りや痛みがある場合や、胎動の減少、吐き気や胃痛など急な体調の変化を伴う場合は、すぐにかかりつけの病院に連絡してください。

