エルム女性クリニック 院長 佐藤秀平

- 産後の母体の回復と育児をサポートする公的サービス
- 「宿泊型」「通所(デイサービス)型」「訪問型」の3タイプが基本
- 利用には市区町村への申請が必要。妊娠中から窓口に相談可能で、産後になってからでも申し込みできます
プロの力を借りて、お母さんの身体を休ませる取り組み
近年、妊娠・出産・子育てを家庭のみに任せるのではなく、さまざまな関係機関や人が支援し、親子の孤立を防ぐことが重要であるという考えが広まってきました。そこで、自身の心身についての体調不良や育児に不安がある産後のお母さんと赤ちゃんを対象に、安心して子育てができるよう、ケアやサポートなどを行う取り組みが「産後ケア」です。2021年からは多くの市区町村の事業として行われるようになっています。具体的には、お母さんの健康管理や乳房のケア、沐浴や授乳の指導、育児相談などが含まれます。市区町村の「産後ケア事業」は原則として、新生児から産後1 年までの母子が利用できます。
自分に合うサポートの形を選べる できれば妊娠中から確認を
「産後ケア」には、施設に泊まってケアを受ける「宿泊型」、日帰りで利用する「通所型」、助産師などが自宅に来てくれる「訪問型」の3つのタイプがあります。たとえば「夜も眠れないので、数日間ゆっくりしたい」なら宿泊型、「日中の育児が不安」なら通所型、「自宅で沐浴を手伝ってほしい」なら訪問型など、状況に合わせて選べます。
利用には、お住まいの市区町村の窓口(子育て支援課や保健センターなど)への申請が必要です。費用は自治体によって異なりますが、一部の自己負担で利用できます。妊娠中からどのような制度があるか確認しておくと安心です。

