県立広島病院 副院長 新生児科主任部長 福原里恵
- 1歳未満、特に生後2カ月~6カ月までに多いです
- 冬~春の時期に起こりやすいので特に注意
- 過度な体温上昇も一因。厚着をさせるのはやめましょう
赤ちゃんが突然亡くなってしまうSIDS。予防のポイントを知ろう
乳幼児突然死症候群(SIDS)とは、元気な赤ちゃんが睡眠中に突然亡くなる原因不明の病気です。特に生後 2 カ月~ 6 カ月に多く、冬から春にかけて発症しやすいのが特徴です。原因や予防法はまだ確立していませんが、発症率を下げるポイントがいくつかわかっています。
まずは寝る姿勢と睡眠環境について。あお向けに寝かせるほうが、うつぶせ寝よりSIDSの発症率が低いというデータがあります。医師から指示されている場合を除き、1歳になるまではあお向けに寝かせましょう。赤ちゃん用の硬めで平らな寝具を選ぶこと、寝床の周りに何も置かず、 窒息を防ぐことも大切です。
できるだけ母乳育児と禁煙を。過度な厚着も避けましょう
ミルク(人工乳)よりも母乳育児のほうがSIDSの発症率が低いことがわかっています。できる範囲で母乳育児に挑戦してみましょう。ただし、お母さんが眠い状態での添い乳は、窒息の危険性もあるため避けましょう。
家族全員で禁煙を心がけることも必要です。タバコの先から出る副流煙はフィルターを通さない分、多くの有害物質を含み、SIDSの大きな危険因子となります。赤ちゃんのそば以外で喫煙した人と同室で寝る場合もSIDSのリスクが高まります。
また、過度な体温上昇(うつ熱)も一因です。赤ちゃんは大人よりも体温調整機能が未熟なので厚着や帽子は避け、熱を発散しやすい状態を維持しましょう。
SIDSを防ぐための7つのポイント
①寝具は赤ちゃん専用の硬めで平坦なものを
②寝床には布団や枕、ぬいぐるみ、クッションなど何も置かないように
③赤ちゃんに厚着をさせすぎない
⑤家族で禁煙する
④うつぶせ寝は避け、あお向けで寝かせる
⑥なるべく母乳で育てる
⑦寝ながらの添い乳は避け、布団は大人とわける

