NPO法人 日本こどもの安全教育総合研究所 理事長 宮田美恵子

- 乳幼児の事故は子どもの「発達の過程」や「保護者の一瞬のミス」で起きます
- 「注意しよう」という心がけとともに環境を整える安全管理が重要です
- 「まさか」ではなく「もしかしたら」と予測し、先回りして対策しましょう
「目を離さない」だけではNG 環境が事故予防のカギ
乳幼児の事故は、昨日できなかったことが今日できるようになる「発達の過程」や、設置したベビーゲートの閉め忘れなどの「保護者の一瞬のミス」で起きます。目を離さないだけでは防げません。「まさか」ではなく「事故が起こるかもしれない」と予測し、保護者の注意と環境を整えることで赤ちゃんを守りましょう。
場面・事故の内容と予防のポイント
自動車 (乗車中)
退院時から必ずチャイルドシート(新生児対応)やベビーシート(乳児用)を使用しましょう。後部座席に、進行方向後ろ向きに45度の角度で設置します。
転落① (ベビーベッドなど)
ベビーベッドの柵の上げ忘れ、階段、ベビーカーなどに注意。また入浴前などの少しの間でも、洗濯機の上など高さのある場所に赤ちゃんを乗せるのはやめましょう。
転落② (抱っこ紐)
前抱きで抱っこをしている際、前かがみになると赤ちゃんが転落することがあります。抱っこ紐着用時、下に落ちたものを拾うときはしゃがんで対応を。
窒息(うつぶせ寝)
SIDS(乳幼児突然死症候群)のリスクを下げるため、あお向けで寝かせましょう。顔が埋まるような柔らかい布団は窒息のおそれがあるので避けてください。
溺水(浴槽)
首浮き輪の使用中や、少し目を離した隙に溺れる事故が起きています。残り湯にも注意。浴槽の縁の高さが50cm未満の場合は、2歳になるまで残り湯をしないこと。洗面器の汲くみ置きにも注意しましょう。
誤飲
生後5~6カ月頃になると、手にしたものを口へ運びます。トイレットペーパーの芯の直径に当たるおよそ4㎝を通る大きさのものは、子どもの手の届かないところに置きましょう。
やけど
生後10カ月頃から移動が始まり、危険範囲が広がります。熱い大人用の飲食物、アイロン、ポット、炊飯器など熱を持つものは、赤ちゃんの届かない場所へ。
落下物
赤ちゃんが寝ている場所の上に、物を置かないようにしましょう。地震などで落下する危険があります。
熱中症など
自動車や家の中に赤ちゃんを1人で置いていかないように。たとえ短時間であっても絶対に避けてください。

