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切迫流産・切迫早産ってなに?

妊婦

切迫流産ってなに?

赤ちゃんが、おなかの外で生きるための機能がまだ十分に整っていない妊娠22週から36週6日までに生まれることを「早産」といいます。「切迫早産」とは、まだ早産には至っていないものの、その時期にお産が近づいている(差し迫っている)状態のことをいいます。
切迫早産の主なサインは、「規則的なおなかの張りや痛み(1時間に5~6回以上)」、「性器出血」、「破は水感か(水っぽいおりもの)」です。これらは陣痛や破水につながる可能性があるため、いつもと違う張りを感じたり、出血や水っぽいおりものがあったりした場合には、すぐに病院に連絡してください。
切迫早産の原因はさまざまですが、もっとも多いのは絨毛膜羊膜炎です。これは腟から細菌が入ることなどにより、赤ちゃんを包む膜に炎症が起きて、おなかが張りやすくなり早産につながることがある病気です。そのほか、双子・三つ子などの多胎妊娠(早い時期から子宮の出口に負担がかかりやすい)、子宮頸管無力症(子宮の出口が早い時期から開きやすい体質)、子宮筋腫がある場合なども原因として挙げられます。

切迫早産ってなに?

妊娠22週未満(21週6日まで)に妊娠が中断してしまうことを「流産」といいます。「切迫流産」とは、この妊娠22週未満の時期に流産の危険性が高まっている状態です。この診断を受けると不安を感じるのは自然なことですが、すでに流産が進んでいる「進行流産」とは異なり、妊娠はまだ継続できている状態です。主な症状は、出血・下腹部痛・おなかの張りです。心配な症状があれば、必ずかかりつけの医療機関に連絡し、指示を受けてください。
特に妊娠12週未満の流産の多くは、受精卵の染色体異常など赤ちゃん側の偶然の出来事によって起こります。お母さんが「無理をしたから」、「安静にしていなかったから」という理由で起こることはほとんどありません。診断を受けても、どうかご自身を責めないでください。

切迫流産・切迫早産の場合は安静を基本に、医師の指示を守って治療を

切迫早産または切迫流産と診断された場合、いずれも、赤ちゃんの状態を安定させ、できるだけ長く妊娠を継続できるよう治療を行います。
基本となるのは「安静」です。安静の程度は症状によって異なり、医師から具体的な指示が出されます。「自宅安静」の場合、家事は最低限にし、なるべく横になって過ごします。家事をせず、トイレや洗面、食事のとき以外は寝ているように言われることもあります。
「入院安静」となると、病院のベッドの上で過ごす、24時間体制での管理となります。仕事をしている場合は、休職が必要になることもあります。医師に「母性健康管理指導事項連絡カード」(職場に妊娠中の配慮を依頼するための書類)を書いてもらい、職場に提出しましょう。

薬による治療が行われることもあります。切迫早産(妊娠22週以降)の場合は、安静に加えて、おなかの張り(子宮収縮)を抑えるために、子宮収縮抑制剤(張り止め)の点滴や内服薬が使われることもあります。

感染症による切迫早産が疑われる場合は、抗生剤で治療します。切迫流産(妊娠22週未満)では、張り止めや、妊娠の維持に働く黄体ホルモン剤などが使われることがあります。

妊娠12週以降の切迫流産や、切迫早産の原因として、子宮頸管無力症が疑われる場合は、あらかじめ子宮頸管を縛しばる手術(子宮頸管縫縮術)を行うこともあります。いずれの治療も、自己判断で安静を解除したり、薬をやめたりせず、医師の指示をしっかり守ることが大切です。

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