妊婦健診は、妊婦さんと赤ちゃんの健康管理のために大切なものです。どの時期にどのような検査を行うのか、みてみましょう。

川﨑薫先生
川﨑薫先生
近畿大学医学部産科婦人科学教室 助教

検査内容は妊娠週数によって異なります

毎回共通する基本的な項目として、体重、血圧測定と尿検査があります。これらは、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病の早期発見のために必要です。妊娠中の体重管理は、赤ちゃんの適切な発育や、妊婦さんの妊娠高血圧症候群の発症予防のために重要なので、毎回体重を測定します。診察前に尿検査を行いますので、トイレは少し我慢(がまん)しておきましょう。内診台には、脱衣所でショーツを脱いでから座ってもらいます。脱ぎ着のしやすい服装で受診するのがよいでしょう。病気や抗体の有無を調べる検査も行います。いつ頃、何の検査をするかは、下の表を見てください。

「女性の先生に診(み)てもらいたいんですけど…」という人もいますが、女性医師も男性医師も、お母さんと赤ちゃんが健康であってほしいという気持ちは同じです。産婦人科を受診することが初めてで不安な場合などは、担当の先生に一度相談してみましょう。病院にもよりますが、外来の担当の先生とお産の担当の先生が違う場合もありますし、夜間などは当直医が対応することもあります。いずれにせよ、医師が男性か女性かにこだわっても、希望通りになるとは限りません。

[初診から出産までの健診スケジュール]