三重大学医学部附属病院 講師 二井理文

- 帝王切開は、おなかと子宮を切開して赤ちゃんを迎えるお産
- 「予定」と「緊急」を必要に応じて選択します
- 基本は下半身麻酔で行われ、赤ちゃんの産声が聞けます
予定帝王切開と緊急帝王切開 母子の安全を考慮し選択
帝王切開には、あらかじめ手術日を決めて行う「予定帝王切開」と、経腟分娩の途中で母子に緊急事態が起きた場合に切り替える「緊急帝王切開」の2種類があります。
予定帝王切開は、逆子(骨盤位)や多胎妊娠の場合、前回のお産が帝王切開だった場合、胎盤の位置に問題がある場合などに選択されます。
緊急帝王切開は、お産の途中で赤ちゃんの元気がなくなったり、お母さんの出血が多くなったりするなど、速やかに赤ちゃんを出す必要があると判断された場合に行われます。どちらも、母子にとってその時点でもっとも安全なお産の方法を選ぶための大切な医療行為です。
基本は下半身のみの麻酔 赤ちゃんとの対面も可能
帝王切開の麻酔は、赤ちゃんへの影響が少なく、背中から麻酔薬を入れる下半身麻酔(脊髄くも膜下麻酔や硬膜外麻酔)で行うのが一般的です。緊急帝王切開の場合など、状況によっては全身麻酔が選択されることもあります。
下半身麻酔の場合、お母さんの意識ははっきりしており、痛みだけが取り除かれた状態で手術が始まります。おなかと子宮を切開し、赤ちゃんが誕生すると、赤ちゃんの産声を聞くことができ、多くの場合、すぐに赤ちゃんの顔を見たり、触れたりすることもできます。その後、胎盤を取り出し、切開した子宮やおなかを縫合して手術は終了です。

