日本大学医学部 小児科 准教授 岡橋 彩

- 泣くことは赤ちゃんにとって コミュニケーションの第一歩
- お世話を通しながら話しかけると、心も育ちます
- あやすときは、赤ちゃんが認識しやすい正面から
赤ちゃんは泣くのが仕事 泣きやまなくても問題ない
生後すぐの赤ちゃんは、泣くことでまわりとのコミュニケーションをとろうとしています。泣く理由はおなかが空いている、おむつが濡れている、眠いけれど寝つけない、暑い・寒い、抱っこして欲しい、かまって欲しいなどさまざまです。泣いたらまずは身体の不調がないかを確認し、お世話をしたり抱っこをしたりしてみましょう。
なお、研究で、生後1~2カ月頃に何をやっても泣きやまない時期があることがわかっています。その場合は、抱っこで強く揺さぶることはせず、赤ちゃんの安全を確認して少し離れてから、お世話をする人がリラックスして戻ると、赤ちゃんも落ち着くことがあります。
あやすときは正面から お世話は声をかけながら
生まれたばかりの赤ちゃんの視界はまだぼんやりとしていますが、生後数カ月の間に大きく発達します。生後1カ月頃から物をじっと見つめる「注視」が始まり、生後2カ月頃から目で追いかける「追視」が始まります。あやすときは、赤ちゃんが認識しやすい真正面から笑顔を向けましょう。
お世話のときに「おなか が 空いたのかな?」「おむつを替えようか」「大好きだよ」と言葉をかけていると、やがてお母さんやお父さんの顔を見つけて笑ったり、口の動きをまねて「あーうー」とおしゃべりを始めたりします。スキンシップをとりながら、コミュニケーション能力も育んでいきましょう。

