北海道大学病院 産科・周産母子センター准教授 馬詰 武

- 「つわり」の期間は栄養のバランスは気にしなくてOK
- 食べられるものを、食べられるときに食べましょう
- 「たかがつわり」と思わず、かかりつけ医に相談を
脱水に要注意 ビタミンB6で吐き気の軽減も
妊娠に気づく頃から食べものの好みが変わったり、気持ち悪さを覚えたりするのが「つわり」です。吐き気や嘔吐で食べられなくなる人もいれば、逆に食欲が旺盛になる人も。
おなかの赤ちゃんはまだ小さいので、栄養バランスは気にせずに、冷やしたフルーツや、のど越しのよいゼリーなど、食べられるものを食べましょう。空腹で気持ちが悪くなる人は、起きてすぐに軽く食べる、食事を小分けにして何度も食べるのも手段です。脱水にならないよう、水分は意識してとりましょう。ビタミンB6がつわり症状を軽減するという報告があり、マルチビタミンの摂取も推奨されています。
食べられないときは要注意 重症化する前に、医師に相談を
つわりが重症化すると「妊娠悪阻」という病気になり、点滴や入院が必要になることもあります。
水分がとれないと血管が詰まりやすくなったり(深部静脈血栓症)するため、無理は禁物です。特に、何も食べられなかったり、体重がどんどん減っていったりするときは「たかがつわり」と思って遠慮せず、かかりつけ医に相談をしましょう。つわりは妊娠 16 週頃までに治まることが多いですが、個人差があります。精神的な疲労もつわりに影響するので、十分な休養をとり、無理をせず心穏やかに過ごすようにしてください。

