国立病院機構小倉医療センター 産婦人科部長 川上浩介

- 妊娠中はホルモンの影響で、シミやそばかす、妊娠線ができやすい時期
- 対策の基本は「保湿」と「紫外線(UV)カット」
- かゆみが出ても、かきむしらずに保湿剤でケアしましょう
ホルモンの影響でシミや妊娠線ができやすい状態に
妊娠中は、ホルモンの影響などで肌の状態が変化し、色素沈着が起こりやすくなります。そのため、シミやそばかすが目立ちやすくなることがあるのです。顔に左右対称のシミが出る「妊娠性肝斑」や、乳首・わき・おなかの中央(正中線)に黒ずみが出ることもあります。また、おなかやバストが急激に大きくなることで皮ふの奥が引っ張られ、「妊娠線(ストレッチマーク)」ができることも。
さらに、異常が特にないのに、肌がかゆくてたまらなくなる「皮膚掻痒症」が起こることもあるなど、トラブルに見舞われることが多くなるのが、妊娠中の肌の特徴です。
紫外線対策を忘れずに 毎日のケアでトラブルを防ごう
シミ・そばかすを防ぐには、紫外線(UV)対策が大切です。
肌が敏感になりやすい妊娠中は、低刺激の日焼け止めを選ぶとよいでしょう。紫外線は、室内にいても窓の外から降り注いできますので、外出しない日も対策がおすすめです。なお、シミや黒ずみの多くは、産後にホルモンバランスが戻ると自然に薄くなります。
妊娠線や乾燥・かゆみ対策には、「保湿」が重要です。おなかが目立つ前から、専用のクリームやオイルなどを、おなか、バスト、太もも、おしりなどに塗り、保湿しましょう。保湿をしてもかゆみがつらい場合は、我慢せず、早めにかかりつけ医に相談してください。

