北海道大学病院 産科・周産母子センター准教授 馬詰 武

- 妊娠中の健康管理は大切、健康な人でも必ず受診を
- 感染症の検査を受けて、赤ちゃんを病気から守りましょう
- 医師や助産師に相談できる貴重な機会
妊娠中のトラブルを早期発見・予防
妊婦健診では、おなかの赤ちゃんの成長や妊婦さんの健康状態を確認します。もともと健康な人でも、妊娠すると妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などを発症することがあります。また、思わぬトラブルが起きて、 流産や早産などにつながることも少なくありません。それらの早期発見・予防のために、妊婦健診は重要な役割を担っています。
妊婦健診を受けず、妊娠経過がわからないままに陣痛が始まってから病院に運ばれるのは、妊婦さんと赤ちゃんにとって非常に危険なことです。どんなに健康や体力に自信がある人でも、健診は必ず受けましょう。赤ちゃんと妊婦さんがより健やかに過ごすため、妊婦健診を活用してください。
毎回行う体重測定、血圧測定、尿検査
妊婦健診の内容は妊娠経過や医療機関によっても多少異なりますが、ほとんどに共通するのが体重測定、血圧測定、尿検査です。初回の健診では身長と妊娠前の体重を元に BMIを算出して体重管理をしていきます。
血液検査では貧血の有無を確認するとともに、赤ちゃんにうつると危険な感染症について調べます。これはお母さんの治療や感染予防、出産時の対策などで、赤ちゃんを病気から守るための検査です。
超音波検査では、赤ちゃんの成長の様子を見ることもできます。妊娠初期には経腟エコーで、妊娠12週前後からは経腹エコーで行います。脱ぎ着しやすい服装で受診しましょう。

※保健指導では、妊婦さん1人ひとりに合わせたアドバイスが受けられます。禁煙や体重管理の悩み、つわりや腰痛などの困り事、出産や子育てへの不安なども、気軽に相談してみましょう。経済的な事情や家庭的な問題で出産や子育てに困難を抱えている人には、他機関と連携した支援を行うこともあります。

