帝京大学医学部附属病院 総合周産期母子医療センター長 笹森幸文

Q. タバコは絶対に吸ってはダメですよね?
A. 必ず禁煙してください

妊娠中の喫煙は赤ちゃんの発育不全、流産や早産などのリスクを高めます。赤ちゃんはお母さんから送られている酸素や栄養を頼りに育ちます。妊娠がわかったら副流煙にも気をつけて、家族みんなで禁煙を。
Q. 授乳中は時間を空ければお酒を飲んでも良いですか?
A. 少量でも3時間は空けて

飲酒すると、母乳にアルコールの成分が移行します。どうしても飲みたいときは間隔を空けて授乳を。アルコールの分解時間には個人差がありますが、少量でも少なくとも3時間は空けましょう。
Q. 妊娠中、コーヒーや紅茶は飲んでも良いですか?
A. 1日1〜2杯程度ならOK

妊娠中のカフェインの過剰摂取は、流産や低出生体重児のリスクを高めるので、1日の摂取量を制限するよう注意喚起されています。ただし、1日1~ 2杯程度なら問題ないでしょう。
Q. ケーキなどの甘いものを我慢できません。
A. 時間を決めて適量楽しんで

妊婦健診で特に注意がなければ、1日200kcal 程度のおやつは適量の範囲です。油分や塩分が少なく栄養のあるものを選ぶよう心がけ、おやつの時間を決めて食べ過ぎを防ぎましょう。
Q. 妊娠中・出産後の性行為について教えてください。
A. コンドームで染症予防を

妊娠中の性行為は、医師から安静の指示がなければOKです。感染症予防のためコンドームを使い、深い挿入は避けて。産後は1カ月健診の結果と身体の回復次第です。帝王切開で出産した方は、産後少なくとも1年は避妊を。
Q. 妊娠中、ヘアカラーやネイルはしても良いですか?
A. ネイルは控えましょう

パーマやヘアカラー、ネイルが赤ちゃんに影響するという報告はありません。しかしネイルは、万が一、緊急帝王切開になった場合の処置の妨げになります。産後まで我慢しておきましょう。
Q. 妊娠中、湿布を貼るのはよくないと聞いたのですが?
A. 自己判断での使用はNG

一部の湿布に使われている非ステロイド系の抗炎症成分は、おなかの赤ちゃんに悪影響を与えるおそれが。妊娠中は腰痛に悩む人も多いですが、自己判断で使わず、医師・薬剤師に相談を。
Q. PCや携帯電話の使用はどの程度までいいですか?
A. 目や肩が疲れない程度に

PCなどの日常的な使用による電磁波が、おなかの赤ちゃんに影響したというケースはほぼありません。ただし画面を見続けると目や肩が凝るので、適度に休憩をとりながら使いましょう。
Q. 妊娠中、自転車に乗ってもいいですか?
A. 転倒とおなかの張りに注意

自転車をこぐことは問題ありませんが、移動のために乗ると、転倒の心配が。骨盤がゆるんでいて股関節に負荷がかかり、おなかも張りやすいため、できるだけ控えて。
Q. 妊娠中、飛行機に乗ってもいいですか?
A. 週数によって診断書が必要

大きな合併症がなければ搭乗できます。航空会社によっては出産予定日28日以内で診断書、7日以内で医師の同伴が必要な場合があるので、里帰り出産で利用する場合は確認を。
Q. 妊婦ですが温泉に入ってもいいですか?
A. 体調がよければ大丈夫

体調が安定していれば、温泉に入っても支障はありません。ただ、慣れない環境で足を滑らせての転倒や、のぼせ、立ちくらみをしないように注意して、ゆったりと過ごしましょう。
Q. 安定期なら海外旅行に行ってもいいですか?
A. おすすめはできません

切迫早産で入院すると海外旅行保険が使えず、高額な医療費がかかる場合があります。渡航先の医療体制も十分とは限りません。また、赤ちゃんに影響する感染症流行国への渡航は控えて。

