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  • 妊娠後期 28週~40週

経膣分娩の流れと経膣分娩後の身体のケア

出産するお母さん

経腟分娩とは産道を通るお産のこと

経腟分娩とは、赤ちゃんが子宮、腟、会陰で構成される産道(軟産道)を通って生まれてくるお産のことです。
産道は場所によって広さや伸びやすさが異なります。
そのため、赤ちゃんは産道の形に合わせて向きを変えたり(回旋)、頭の骨をずらしたりして、産道を通りやすくする工夫をして生まれてきます。

必要に応じて医療処置を行うことも

お産の経過によっては医療処置を行うことも。たとえば陣痛が弱いときには、子宮収縮薬を使って陣痛を促すことがあります。この薬は、計画的に出産を行う計画分娩にも使われます。赤ちゃんの頭がなかなか出てこられないときには、器具を使ってお産を助ける「吸引分娩」や「鉗子分娩」も行われます。

会陰切開は裂傷を防ぐための必要な医療処置

経腟分娩で、赤ちゃんの出口である会陰が大きく裂けるのを防ぐため、必要に応じてあらかじめ会陰を小さく切開するのが「会陰切開」です。会陰切開の傷は、赤ちゃんが生まれた後に手術用の糸で縫います。産後数日は座るときやトイレのときに痛みますが、1週間ほどで徐々に和らぎ、1カ月健診の頃にはほとんど気にならなくなる方が多いです。

産後の出血「悪露」は子宮回復のしるし

出産後、子宮が元の大きさに戻る過程で「悪露」とよばれる出血が続きます。出産で胎盤がはがれたあとの、子宮内の傷からの出血に体液が混じったものです。産後すぐは量が多く、赤色ですが、次第に褐色→黄色→白色と変化し、量も減っていきます。通常は産後4~ 6週間ほどで自然に落ち着くでしょう。

お母さんの様子

10分間隔がお産のサイン

10分間隔の規則的な陣痛やおなかの張りはお産開始のサイン。なかには陣痛より先に破水が起こることもあります。早めに産院へ連絡をしましょう。

徐々に陣痛が強くなる

お産の進み具合に合わせて入院室や陣痛室で過ごします。子宮口が全開になるまではいきみ逃しをして出産に備えます。

子宮口全開でいきむ

子宮口が全開になり、いきんでOKの合図が出たら、陣痛の波に合わせていきみます。お母さんも赤ちゃんも大変な場面。医師や助産師と一緒に力を合わせて進んでいきましょう。

最後はリラックスして

赤ちゃんの顔が出たら、いきむのを止めます。後は助産師の合図に合わせて、短く浅い呼吸に切り替え、リラックスしていきましょう。

赤ちゃんの様子

少しずつ子宮口へ

陣痛に合わせて子宮口が徐々に開き、赤ちゃんが少しずつ下がってきます。

顎を引き、骨盤を回旋しながら進む

赤ちゃんは身体の向きを変えながら産道を進みます。この動きを「回旋」といいます。産道のなかでもっとも狭い骨盤を通るときには、顎を引き、頭の角度や肩の向きを変えて通りやすい姿勢になります。

頭が出たらもう少し

お産の後半になると、陣痛のたびに赤ちゃんの頭が見え隠れするようになります。しばらくして頭が出たら、もう少しで生まれます。

病院での処理

受け入れの準備

妊婦さんからの連絡を受けて、産院では受け入れの準備を始めます。連絡の際には出血や破水の有無、陣痛の間隔を伝えるとスムーズです。

お産の進み具合を検査

妊婦さんの子宮口の開き具合や赤ちゃんの下がり具合を確認します。また、専用の装置で赤ちゃんの心拍や陣痛の様子も見守ります。

状況を見てサポート

お産の進み具合に応じて、医師や助産師がサポートをします。子宮口が全開になったら分娩室へ移動し陣痛の波に合わせて、いきみをお手伝いします。

必要に応じて処置を

赤ちゃんとお母さんの様子を見守りながら、無事に生まれるのを支えます。必要に応じて、会陰切開や吸引・鉗子分娩などの医療的な処置を行うこともあります。

出産

胎盤が出たらお産終了

赤ちゃんが生まれると、陣痛はおさまります。その後、へそのお緒を切り、胎盤が出たら、お産は無事に終了です。

産後2時間は安静に

産後は2時間程度、安静にすることがすすめられています。子宮が元の大きさに戻り始めるため、 後陣痛を感じることもあります。ゆっくり安静に過ごしましょう。

肺呼吸の開始

頭が出たあと、赤ちゃんが身体をひねると、全身がするりと生まれてきます。産声とともに、呼吸の方法が外の空気を吸う肺呼吸に切り替わります。

検査で状態をチェック

生まれた赤ちゃんの、体重、身体所見、関節の柔軟性などをチェックされます。必要に応じて、医療的なケアを行うこともあります。

出産後の確認と処置

赤ちゃんが生まれたらへその緒を切り、胎盤が出るのを待ったあと、子宮の中に胎盤や卵膜が残っていないか、また産道に裂傷などの異常がないかを確認。切開した会陰の縫合など、必要な母体への処置を行います。同時に赤ちゃんの全身の様子を確認し、呼吸や心臓の動きが安定するよう必要なお手伝いをします。
その後は、お母さんの出血が増えていないか、血圧や脈拍などに変化がないかを見守りながら、産後2時間ほど安静に過ごしていただきます。

※お産の経過や赤ちゃん・お母さんの状態によっては、医師が必要と判断し、緊急帝王切開を行うことがあります。その場合は、麻酔をして手術を行い、安全を最優先に対応します。

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